IMG_0164
ハイブランドに通じるデザインと品質を手頃な価格で実現する新進気鋭ブランドより。

IMG_0165
IMG_0166
IMG_0167
オランダ、アムステルダム発のFilling Pieces。近年のストリートとハイエンドの垣根が無くなりつつある流れの中、ポルトガルでの手作業によるハイブランドに匹敵するクオリティと手頃な価格を両立した、まさに両者を橋渡しするブランドです。シグネチャーモデルであるこのLow Topは、スケートシューズのイメージを取り入れた使い勝手の良いデザインで欧米を中心にファンが増加中。アッパーにはキルトをモチーフとしたストライプのシームラインが施されたレザーを採用。カラーはホワイトで全体をモノトーンで統一。現在のトレンドにもしっかりと合わせられる1足となっています。


IMG_0168
IMG_0175
独特な模様にステッチが施されたイタリア産カウレザーアッパー。Low Top自体シンプルなデザインでありアッパーを構成するパーツ数が少ないので、用いるマテリアルの特徴がより際立ちます。ワントーンなカラーリングながらよく見ると履き口周りやサイドウォール付近などの強度が求められる箇所にはしっかりとした固いレザー、ボールジョイントやサイドなどのしなやかさが求められる箇所には柔らかいレザーと、求められる機能性に応じてレザーも使い分けられています。

IMG_0169
固めのコットンシューレースを採用。

IMG_0170
トップにはFilling Piecesロゴを刻印。あらかじめ大量生産されたラベルを縫い付けるのではなく、アッパーに直接ロゴが型押しされている点がハンドメイドスニーカーらしさかもしれません。

IMG_0171
IMG_0172
トウ付近のステッチングは、そのままサイドまでグルリと続きます。足首のカッティングは、ミッドカットモデルの踝部のみをえぐり取ったような独特な形状で、ローカットモデルと思えないボリューム感があります。

IMG_0173
十分なホールド感のあるヒールパッド。ライニングはヌバック状に加工されたピッグスキンで、肌触り・耐久性・吸湿性ともに優れています。脂分を吸い取りやすいので、着用を繰り返すうちに変色しやすいと思われます。

IMG_0163
一般的なスニーカーの場合レザーライニングと謳っていてもヒール周りしかレザーが施されていないケースが多い中、このスニーカー踵からつま先まで全てホワイトのピッグスキン張りとなっています。この辺りはラグジュアリーを意識したブランドらしく、こだわりが感じられます。

IMG_0162
ブランドネームがレーザー刻印された本革インソール。できることならもう滲みにくい形で刻印してほしかったところ。取り外しは不可。

IMG_0174
後方から。ローカットモデルながらかなりの高さがあります。

IMG_0176
アウトソールはソールの名産国、イタリアはMrgom社製Kobeリップルソールを採用。サメ肌をイメージさせるヤンチャな印象のリップルソールですが、トレッドパターンを細かくすることで上品さをキープ。バルカナイズ製法でアッパーに取り付けられたのち、サイドウォールを一周するステッチでさらに補強が加えられています。こういったソールの耐久性への拘りは、やはりスケートカルチャーに影響を受けたブランドだからでしょうか。

IMG_0177
選択したサイズはEU40(25cm)。某通販サイトでは"※こちらの商品はサイズ感が大きくなっていますので、普段のサイズよりも1サイズ小さいサイズをお選び下さい。"と注意書きがあったため素直にワンサイズ下げて購入しました(普段の着用サイズはAF1やVansで26cm)。しかし商品到着後試着してみたところ、明らかに小さいのです。確かにサイズ表記の割には前後が長い気はしますが、ワンサイズアップするほどではありません。Filling Piecesは基本的にハーフサイズ展開の無いブランドのため、サイズ選びが多少難しいかもしれませんね。通販でサイズ選びに迷ったら普段のスニーカーのサイズ、もしくは可能であればハーフサイズダウンくらいが良いと思われます。