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どこか穏やかさの感じられるクロコ柄スニーカー。

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Gel-Lyte III 25周年企画が世界的な盛り上がりを見せるASICSより、大人の装いにも適合するGel-Lyte IIIが到着。国内ではほとんど浸透していませんが一応"Off-White Croc"や"Reptile"といった愛称で流通しているモデルで、その名の通りクロコダイル柄の型押しを全面に施したアッパーが最大のセールスポイントとなっています。


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アッパーはクロコ柄の型押しが控えめに施されたオフホワイトのスムースレザー。光沢感も押さえられておりクロコの割にクセの無い印象です。アウトサイドの小窓2つは通常であればリフレクターが仕込まれている箇所ですがこのモデルでは省略されています。

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甲付近のカラーリングもオフホワイトで統一。

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Gel-Lyte III最大の特徴である快適設計のスプリットタン。表面の素材はおそらく合皮。

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サイドから。クロコアッパーに素材感の異なるタイガーストライプが組み合わさることで程よいアクセントとなっています。それにしてもASICSは本革アッパーのモデルであってもタイガーストライプのみ合皮というパターンが多いです。サイドにあえて合皮パーツを配することで強度を確保しているという説もありますが実際のところはどうなんでしょうか。

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通常のホワイトモデルとは異なりライニングには高級感のあるなめらかな生地を使用。足に馴染むまでは着用時に踵がすべりやすいのでもう少しアンクルパッドに厚みがあればもっと良かったかもしれません。

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ブランドロゴがまとめて配置された踵周辺。ソールの厚みのせいでかなり縦長に見えますね。

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個人的にGel-Lyte IIIの好きなポイントが、このアウトソール(ラバー部)の厚みです。同じ年にデビューしたAir Max 90と比べるとかなりの厚盛りになっており、より長期間履き続けられそうです。靴の前後で硬度に変化が付けられたミッドソールはEVA製で、ポリウレタン製ミッドソールに付き物である加水分解の心配はまず無いと見て良いでしょう。ASICS本社に保管してある20年モノのGel-Lyte IIIは現在でも問題無く使用できるそうです。

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オフホワイトのアウトソール。ちなみにNew Balanceの一部のモデルのようなソール交換は公式的にはできません。

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インソールは普通。

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とにかくクロコ押しなコンセプトながらカラーリングや型押し処理を抑えることで日本のブランドらしい落ち着いた雰囲気に仕上がった1足。ただ場合によってはアッパー表面の処理が控えめすぎるあまり少し遠目から見ると単なるベージュのスニーカーに見えてしまうことも。さりげないクロコ柄というのもそれはそれで良いのですが、どうせならもっと光沢を加えるとかカラーに濃淡を付けるなどの工夫が施されていればさらに面白かったかもしれません。サイズ感はというと欧米のスニーカーブランド同様小さめで私の場合Air Max 1、Air Max 90などと同じサイズでジャストでした。

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無類の白紐好きなので自前の白紐に換装してみました。これはこれで良い感じです。