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誕生までの背景を知ると格好良く思えてくるいわゆるOGカラー。

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コンクリートの地面を渡り歩く都市型生活者にスポットを当て、従来のランニングシューズとは一線を画す"ライフスタイルスニーカー"として送り出されたNMD(Nomad) Runner。MicropacerRising StarBoston Superといった30年来の名作ランニングシューズをモチーフとし、より都会的かつファッション性を高めたスタイルへと昇華。adidasが過去に残した伝統的デザインと最先端のランニング技術を用いた快適性能が融合した革新的1足です。


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現代的なシームレスデザインのPrimeknitアッパー。adidas的にはこの技術を安売りしたくないらしく、最も安価なメッシュバージョンのNMDに比べるとおよそ10,000円もの値上げ幅となっています。

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ラバー製レースステイ。ランニングスタイルのシューズとしては少々心もとない印象ですがアッパー自体にフィット感があるため特に問題ありません。

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サイドのスリーストライプスは独特な質感のレイヤーを圧着して表現。

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履き口はadidasの新たなアイデンティティーともいえるリブ状デザイン。タン一体型の構造ですが伸縮性に優れており着脱もスムーズです。

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靴内部にパッドなどは配されておらず、踵部のフィット感は少し物足りません。中底には一般的に想像されるようなインソールも入っておらず、その内部構造はまさしくソックス。さすがにこの点に関してはユーザーの間でも賛否両論でしょう。個人的な感想ですがNMDをUltra BoostやYeezy Boost 350と比較してしまうと、足当たりは正直かなり劣ると言わざるを得ません。

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後方からの視点は最もNMDのコンセプトが反映されているポイントでしょう。トレフォイルロゴがエンボスされたヒールカウンターはadidasの伝統的デザインであり、なおかつミッドソール中のEVAサイドパーツは過去の名作ランニングモデルからのオマージュ。そこに最新のBoostミッドソールやPrimeknitアッパー、いわゆるKey Cityと呼ばれる先進国4ヶ国語で表記された"3ストライプのブランド"ヒールタブが加わり、adidasのいう"過去と未来の融合"が完成。余談ですがNikeのマーケティングが完全に"米国・欧州・中国"へとシフトしているのに対し、adidas NMDは未だ"米国・欧州・日本"をプッシュしてくれているのが嬉しいですね(どちらにせよ人気商品は十分に流通されませんが)。

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ミッドソールは他のパフォーマンス系Boostモデルと比べるとかなり平面的なシルエットになっており先代3モデルからの系譜を演出。一際目を引くトリコロールカラーのEVAサイドパーツにより歩行安定性が高められているとの事です(内部構造)。クッション性に関してはBoostフォームを全体に使用したランニングシューズにしては控えめで、Ultra Boostに代表される水風船のようなボヨンボヨンとした感覚は抑えられています。やはり安定性に重点を置いたソールのようで、自転車に乗るような方であればこちらの方が良いかもしれませんね。ちなみに着用時にはしばしば"四角形のカドが足裏に当たっている"状態となり、ちょっとした違和感を覚えてしまいます。せめてインソールが入っていれば少しはマシだと思うのですが、どうせオシャレ目的のシューズなので割り切ります。

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Boostフォームの柔軟性を最大限に活かす薄型の網目状アウトソール。耐久性は期待できそうにありませんがラバーが薄く柔らかいものほど快適性が向上するというのもまた事実。トウとヒール部のトレッドパターンにはMicropacerとBoston Superの面影がありますね。

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サイズ感はというと、私個人のケースではUltra Boostと同じで調度良いといった印象でした。若干大きめという評判通りハーフサイズダウンでも履ける事には履けるのですが、実際にそうした場合アッパーのシルエットが綺麗では無かったのと、どうしてもサイドパーツの足裏への干渉が気になったのです。私のような典型的幅広アジア人足の方はNMDのソールユニットとの相性が良くない場合があるので注意が必要です。今後のリリースではサイドパーツを極力廃したNMD_R2なるモデルの展開が予定されているようですのでそちらを狙うのもありでしょう。